昨日は寒かった。
朝５時前に起きて、門扉をあけに行ったが雪だった。
降りつもる雪で、すぐに止みそうになかった。
帰れなくなったら困るので、車の雪を少し落とし、車を雪の溶けている方へ移動させた。
午前６時半ころには一旦雪は止んだ。

　その後は仕事のためのいろいろで、７時半ころに外を見たらまた雪が降っていた。
朝会後に帰ったが、早朝とは違って気温もやや上がったのか、雪は少しずつだが溶けてきていた。
買い物は止めて、まっすぐに家に帰った。
家に近くなると、ほとんど雪は無かった。
仕事先では大半の雪は溶けないで積もっていて、道路や日が当るような場所だけが雪が溶けてきているのとは大分違った。
他に比べて雪は多くない、とは昔から聞いていたが、このような日は実感した。

　予定より早く帰ったので、お茶を沸かして飲み、仕事で使った荷物を収めた。
少しメールをチェックして、早お昼を食べて、厚着をして出た。
駅にも雪は無く、東京も雪は無かった。
けれども雨で寒かった。
用事は早く済ませ、少し迷ったが、アーティゾン美術館（旧ブリジストン美術館）へ行った。
主な展示はマリー・ローランサンであった。
私は美術に詳しい方では無いが、この名は知らなかった。
キュビズムの画家でもあったそうだが、知らなかった。
挿絵画家としても活動していたらしい。

　帰る時間は予定より遅く、出かける前は買い物をする気でいたが、時間的に無理だった。
帰って風呂を沸かして入り、遅い夕食。
何となく疲れて、気分も少し落ち込んでいて、ただぼんやりとテレビを見ていた。

　いつの間にか寝てしまい、また夜中に気がついた。
もう朝だ。
仕事中か自宅かの違いなだけで、昨夜起きた時間とほぼ大差ない。
何となく、また無為に年月だけを重ねているだけと思ってしまう。
体力も落ち、記憶力も落ち、陰りも自覚するこのごろだ。

　私の心も寒い。