ただ過ぎて行く日々。
そういう感じでここ数日が過ぎている。
昨日は仕事の日で、自分でも月曜に何をしたのかとか、天気がどうだったのかの記憶も曖昧で、情けないことに思い出せない。

　そのために引継ぎをしてから、何気ない風を装って、聞いてみた。
一人は、「一昨日も仕事だったが、やはり天気が悪かったよね」と言い、別の人は女性だったが、「雨の中で、休みなので花見に行った。もっとも天気は悪くても、目当てはお寿司で、寿司を買う時間は何とかなって、おいしかったので良かった」と答えた。
天気は悪かったのは分かった。
はて自分は何をしていたのだろう？
記憶が無くて、前日の火曜は終日雨で、時々お茶、コーヒーを飲みながら断続的に習字をやった。
長い時間を費やした割にはあまり枚数は書いておらず、出来も良いとは言えない。
それは兎も角、火曜は記憶にあっても、月曜の記憶が飛んでいる。
日記も書いてないし、そういう時は大概どこかにメモ的に書いていたり、当日はともかく、翌日に忘れないように書いていることが多いが、それも忘れていた。
分からなければ分からないで良いと思うが、どうも空白があると気になる。
変なものだ。

　今日は仕事帰りにいろいろな手続きが必要になったので、寄り道をして帰った。
買い物を忘れないように、スーパーに寄ってから行った。
すると自分では帰るルートを考えていたはずなのに、手続きを済んだ安心感からか、何気なくまっすぐにそのまま帰ってしまった。
家に着いてからもう一つの考えていた用件を忘れたことに気づいた。
帰ってから気づいても仕方ないが、そういう時は何となく失敗したような気がする。
急ぐことは無いが、後でわざわざ行くか、近くに用事ができたときに寄るしか無い。
用事ができなければわざわざ行くしか無くなるだろう。

　昨夜の仕事は珍しく平穏に過ぎた。
それなのに、今日の忘れたことや記憶が飛んでいることに、何となく良い気がしない。
朝は雲一つ無い青空だったのに、今はもう雲だらけで雨が降りそうな雲行きだ。
私の気分も何となくこのような気分になってしまう。
気分というものもやっかいなものだ。